GWの笈ヶ岳山行の前に、少しばかり足慣らしをしようと思い、大学生の時に行ったきりだった、高尾山に行ってみようと思い立った。20キロ位のルートを考えて、ヤマレコなどを参考に南高尾山稜を城山まで行って高尾山経由1号路で高尾山口まで戻るループで行くことにした。これだと16キロ。ミシュランに載って以降激混みだという情報は聞いていたので、できる限り早朝にスタートすることにして高尾山口に6時半着。草戸山までの道はなかなかいい感じ、トレランの中年男性に抜かれるまで誰一人会わない静かな道。いいねえと思っていたら西山峠あたりから2人づれの老人が何組か、大垂水峠から城山への上り返しはそれなりにきついけれども、いい感じのヒノキ並木(この城山(670m)は小仏峠のそばだから小仏城山とも呼ばれる山だけれど、津久井城があった津久井湖の南の城山(375m)には江戸幕府直轄の「江川ヒノキ」が残っている。この土地はそういう伝統なのかね?)が続いて、11時前に到着した山頂広場では、桜と花桃が満開で美しい。春霞で富士山の眺望は得られなかったけれども、丹沢の山並み、大室山など道志の山々はまずまず見える。早めのランチを終えてさて帰ろうかと下り始めたら、10人、20人の団体さんがどんどん登ってくる。こんにちは攻撃(登ってくる方々は善意で言ってくれているのだけど、こちらは、ひっきりなし挨拶状態になるのです)に疲労しながらも、高尾山頂は40年ぶりくらいに、踏まないとな、それで薬王院も拝んで、と思ってモミジ台では小学校の遠足部隊に遭遇、山頂大見晴台は別の小学校と大人の30人、50人くらいの団体さんが所せましとシートを敷いてがんがんビールを飲んでいる。薬王院から下は中国の方、フランスの方、おしゃべりしながら行列で登ってくるよ。何が何だかワカラン状態です。
というわけで、結論:高尾山は山歩きには向きません。都市公園です。南高尾山稜から、城山までは静かでまあまあの道なので都心からのアクセスが良好なことも含めおすすめできるけれど(途中の津久井湖岸をズーっと続くトラバース道は退屈)高尾山(特に山頂)を通って戻るのはやめて、稲荷山コースで高尾山口駅にもどる、東海自然歩道を千木良(ちぎら)経由相模湖駅に降りる、日影沢を降りて旧甲州街道をのんびり高尾駅まで歩く(これで20キロくらいかな)、というオプションがいいのではないかと思います。
記録(2016年4月20日: 晴)
高尾山口発 | 6:50 |
草戸山(364m) | 8:03-8:08 |
三沢峠(420m) | 8:27 |
西山峠(475m) | 8:50 |
中沢山(494m) | 9:20 |
コンピラ山(514m) | 9:37 |
大垂水峠 | 10:00 |
城山(670m) | 10:40-11:00 |
一丁平 | 11:12 |
モミジ台 | 11:30 |
高尾山(599m) | 11:40 |
高尾山口着 | 12:40 |